各工場の廃棄費用と、
焼却処分時のCO2排出の軽減に取り組むプロジェクト
WACSワックス

煙突から煙が上がっている焼却場の前に、廃棄された遷移ゴミが山積みになっているイラスト

WACS(ワックス)とは?

日本の靴下製造において60%の生産を占める奈良県での靴下生産量は、年間約6,500万足程あります。

生産工程で発生する編みくず、端材などの繊維ゴミの量は、靴下生産量の約5%前後と言われ、実に年間180トン以上が廃棄処分されています。(廃棄費用は、1,600万円にものぼります。)

そこで​、長年奈良産地における原料サプライヤーとして活動してきた当社は、新プロジェクト【WACS(ワックス)】を始動します。

WACSプロジェクト

  • ① 廃棄される繊維ゴミを回収(買取)
  • ② 原料に戻し(反毛)、再び糸として販売

各工場での廃棄費用の軽減、焼却処分時のCO2排出削減を、
プロジェクト参加企業様たちと一丸となって取り組んでいきます。

リサイクルの流れ

  1. Step1

    靴下を生産されているメーカー様への説明を行い、回収にあたってのガイドラインを配布します。

    スーツを着た男性2人が対面で打ち合わせしているイラスト
  2. Step2

    弊社の奈良営業所に繊維端材を運んで頂き、その場で買取を行います。
    買い取らせて頂いた繊維端材を色別に分け、ストックしていきます。

    山積みの段ボールの前で男性2人が確認しているイラスト
  3. Step3

    繊維端材を工場へ運び、裁断を行い反毛を行います。

    Q. 反毛とは
    古着などの繊維廃棄物や縫製くず、落ちワタなどを細かく裁断し、専用の機械でワタ状に戻すこと。
    綿が上から降ってきて、下に溜まっているイラスト
  4. Step4

    反毛で作られたワタを用いて紡績糸を生産し、再び繊維原料(糸)として生産工場様へ出荷されます。

    糸の塊が複数置かれているイラスト